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手紙

何かを見て美しいと感じる、
その美意識はどこから生まれたのか。


人は決して生まれながらに美意識をもっているのではない。


美の基準は国や時代により異なる。
文化など何かを共有し合う中で、

美というものへの共通認識は生まれる。
しかし、それらは個々の美意識というものとは
少し異なるのではないだろうか。
一個人の美意識というものは、

その人が生まれ成長する中で出会った

一つ一つの事柄から形成されていく。
そうして生まれた美意識は、
やがて別の誰かの美意識を作り出すひとつの要素となる。


人がなにかを「美しい」と感じた時、
そこには長い時を経た様々な人々の美意識が存在する。
決してゼロから自己が作り上げたものではない。
そうやって生み出された私の美意識から
少しずつ作品が作り出されるのだ。


私の作品を作り出した人々への時代も国も越えた手紙

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